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見える歴史 vol.22 「ライノタイプの組版の開始」

約 3 分
見える歴史 vol.22 「ライノタイプの組版の開始」

印刷の歴史はメディアやジャーナリズムの歴史を刺激しました。
いまこうしてキーボードをタイプして、このコラムを執筆し、印刷して掲示していることの歴史を見てみたと思います。
歴史コラム第22弾です。

【今日は何の日】 「ライノタイプの組版の開始」

1886年7月3日、アメリカの新聞『ニューヨーク・トリビューン』が、世界で初めてライノタイプという印刷版型を作成する装置を使用しました。
ライノタイプは鋳植機と呼ばれる機械の一種で、活字の鋳造と活字を原稿どおりに組む作業を同時に行います。

機械が発明される以前は、もちろん手書きです。
7世紀頃には木版印刷がおこなわれました。
11世紀頃になると活版印刷がおこなわれるようになりますが、はじめは陶器による活字を使った印刷でした。金属の活字を使った印刷はさらに200〜300年たった頃にあらわれたといわれています。
このような印刷技術の発達はアジアのほうが先進でしたが、文字数の多さがネックとなり、活版印刷はあまり普及せずに木版印刷が主流でした。

シルクロードを渡ってヨーロッパにこれらの印刷技術が伝わります。
当時のヨーロッパは写本が一般的でしたが、木版印刷が伝わり、ルネサンス期には銅版印刷の技術を独自に開発するまでに印刷技術は発展しました。
印刷に大きな転機をもたらしたのは、ドイツ人のグーテンベルクによる金属活字を用いた活版印刷技術全般の発明です。彼は金属活字に加えて、油性インキ印刷機活字鋳造装置などをまとめて開発したのです。この組み合わせによって大量に印刷することが可能になり、印刷産業の基盤が整いました。
発明から30年ほどでヨーロッパの広い地域に普及するほど伝達速度は早かったといわれています。
産業革命を迎えると蒸気式の鉄製印刷機などが登場し、さらに速く大量生産できる安価なものになりました。

このような技術革新のなかで登場したのが、ライノタイプです。同じ鋳植機にモノタイプがありますが、こちらは1字ずつ組版をおこなうのに対して、ライノタイプは1行を一度に組版することができるので、作業の効率が格段にあがりました。
ライノタイプは「Linotype」とつづりますが、その由来は、1行の活字「Line of type」を省略したことにあります。

ライノタイプが使用されるようになり、新聞や雑誌などの出版が一気に活性化していくことになります。
(日付は新暦です)

【今日の名言】 “私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る”

フランスの哲学者ヴォルテールの言葉。
言論の自由は守られなければいけないと思います。

【今日のことわざ】 “道聴塗説”

意味は 「知識などの理解がいい加減で、しっかり自分のものになっていない」 ということ。
有名な『論語』に載っている言葉です。

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