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見える歴史 vol.27 「ペコちゃん、権利獲得!」

約 3 分

手塩にかけて生み出したものがどこの馬の骨ともわからないものに弄ばれるなんて許せない。
日本で新たに守られるべきものが生まれた日、歴史コラム第27弾です。

【今日は何の日】 「ペコちゃん、権利獲得!」

1998年7月10日、ペコちゃん人形やカーネル・サンダース立像などの立体商標登録が初めて認められました。
背景には、人形や像などの店舗標識や商品またはその包装などについて、その形状の商標を登録して守りたいというニーズが増えてきていました。また国際的には、そのような立体商標を登録の対象にすることはスタンダードになってきていました。

そこで1997年に商標法が改正され、翌年1998年の4月から登録制度が開始されました。
最初に登録されたものが不二家のペコちゃん人形、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダース立像、あとは早稲田大学の大隈重信像も登録されています。
ヤクルトの容器も申請されました。現在では立体商標に登録されていますが、登録までに裁判を経て長い時間がかかっています。

商品が登録された例としては、ホンダのスーパー・カブが大きなニュースになりました。スーパー・カブのような商品を登録する場合は、意匠登録するという手段もあります。意匠とは物品や物品の部分の外観に現れるデザインのことで、物品とデザインとが一体不可分のものとして扱われます。意匠はあくまで外観やデザインを保護するもので、立体商標は形状自体と形状に蓄積された「業務上の信用」を保護している点が大きく異なるのです。

どちらにしても企業や製作者の思いが詰まっているものたちに、こうした適切な保護がおこなわれることはとても良いことです。
作り手の思いとともに、利用者の安全も守ることは、これからの世の中でますます大切になってくると思います。
(日付は新暦です)

【今日の名言】 “全ての権利は責任を、全ての機会は拘束を、全ての所有は義務を暗示する”

アメリカの実業家ジョン・D・ロックフェラーの言葉。
無慈悲な営業戦術で批判されましたが、のちに巨額の資産を慈善事業に費やしています。

【今日のことわざ】 “権利の上に眠るものは保護に値せず”

意味は 「長期間にわたって権利を放置した者は、他者の利益を守るためにその権利が奪われても仕方がない」 ということ。
時すでに遅し、ということもあるのです。

About The Author

ウルサイ株式会社,モバイルスクール学校長,歴使家多賀 健太郎
「おもしろきこともなき世をおもしろく」と病床の幕末の志士が読みました。
看病していた尼が「すみなすものは心なりけり」と返しました。
ぼくはあなたにとってそんな尼のような人間になりたいと思っています。
すべては自分のこころしだい。

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