あらゆるものの「スピード」が劇的に上がって行く中で、これまでと同じやり方で良いのだろうか?
例えば自分の仕事で考えた時、企画してスケジュールを立てて、周りの人に意見を聞いて、考え直して気がついたら、時間が経っていて、何も進んでいなかった。そんな経験、僕だけではないのではないだろうか?
これは常に100%でないと不安だったり、自信が持てなかったり、むしろ相手に迷惑をかけるんじゃないか、そんなことまで考えていることが要因ではないか。
そんな中、僕が出会ったものがある「NPW」というワークショップだ。
既製品のバッグを作るために生み出せた不要とされた「革」、その「革」をつなぎ合わせることで、一つのバッグを作っていく。ただ繋いで行くだけだと非常に難しいし、頭を悩ませ、なかなか進めるのが難しいのだけれども、この「NPW」の秀逸なところは、その「革」に規則化された穴が空いていることだ。この穴を利用して「革」を組み合わせることで、誰でも容易にバッグを作ることができる。

このような自由なバッグをなんと3時間(前回の参加者はほとんど2時間とか)で作ることができる。もしこれがお店で売られているバッグだと考えるときっと1年とかかかっていることであろう。
・3時間でできるバッグ
・1年かけてできるバッグ
「1年かけてできたバッグ」の方が時間をかけた分、より良いものなんではないかと考える人もいるかもしれない。けれどもどこの誰かが作ったものではなく、自分で主体的に作ることで、そのバッグはより自由で自分だけなものに変わる。
つまりこの3時間という飛躍的なスピードで作られたものの方が、より自分を感じられるバッグになるということだ。
これがスピードの面白さで、それは言ってしまえば自己完結せず、相手を巻き込み、ルールを作ることで、より早く完成を目指すということだ。これは即興の世界とも通ずることがあると思う。環境を理解し、委ねて相互で物語を完成させて行く。そしてこの完成とは世の中的な100点ではなくて、自分の中での数値だ。これが客観的な100点を目指すから、時間がかかる。そして客観的である以上、絶対に100点にならない。
これは「MobilExSchool」の考え方としてもすごく大事にしていて、だからこそ夏休みの自由研究のテーマとしても扱わせていただくことにしました。
これは体感した人でないとわからないと思うし、これからの時代を生きる上で、大事な考え方、自己完結しないからこそ爆発的なスピードとクオリティを生むことができるということを味わう素材としてとてもいい題材だ。
今や全国、そして無印良品やTSUTAYAなどのショップでも引っ張りで開催されているワークショップ、「NPW」、ぜひ一緒に体感してみませんか??
■NPW曽田耕オリジナル
日時:7月28日(金)
場所:アキナイ山王亭(大田区山王3−1−6)
講師:古本浩さん
持ち物:金槌(幾つかはこちらで用意します)
費用:¥10,000-(お一人様)
※基本の形(365)が上記値段となり、
365をベースとして横幅、高さ、幅、それぞれ1穴分[1列分]
大きくするごとに+1,000円となります。
例)366なら11,000円となります。
詳細はこちら
ここまでは全編でしたが、後篇として、前回のワークショップまでの古本さんと座談会トークを公開します。
上記のキーワードがより感じられるものとなっておりますので、楽しみにしていてください。