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未来をひらくための学校

スピードとかデザインとか色々な話(NPW古本さんとの対談)

約 23 分
スピードとかデザインとか色々な話(NPW古本さんとの対談)

■3x6x5が生み出す世界

町田
例えば、Aの商品では使えない素材があったとするでしょう、でも、この中に入ったらすごく光ったりする。
超多様性な世界だと思う。
その世界ではうまく生きていけない人がほかの世界に行ったら輝くかもしれないと考えたら。
このバッグの面積でそれを表現できる。
だからこそいろんな世界の人にこの世界を体感してもらえたらなと思う。この考え方が武器になるんじゃないかなと思っています。
古本さん
うん、ゆっくりですよ。本当に。そういうもん。
変に偶像化するよりよっぽどいいから。
そっちに僕がアジャストするとすごく疲れそうだから。
町田
じゃあ、例えば、誰かがここでやって、それぞれの人が意味をもってくれるぐらいでもいいってことですよね。
古本さん
うん。もちろん、何人もやってもらってほうがいいのかもしれないけど。
町田
教員の研修とかでやったら、面白いですよね。
会社で新人が入ってきたときにみんなでやるとか、あ、この人はそういう感じなんだ、とか、全然違うんだとか。
古本さん
出るよね、その人の。
町田
センスもあるのかもしれないですけど。色の選び方とかありますけど。
古本さん
よく言うよね、センスがないねって。
町田
そうなんです、その言葉をね…
古本さん
怪しいですよね、センスって言葉。僕は怪しいって思ってる。なんかその言葉に翻弄されすぎ。
町田
確かにそうですよね、判断しているのはだれ?ってことですもんね。
そういえば帽子すごかったですね。(古本さんがfacebookで投稿していた帽子を作った男性の画像を見て)
古本さん
あれ、最初鞄にしようとしてたんだよ。
町田
あれはありなんですか、あの帽子は。
古本さん
本人は帽子で納得してるんだから。それでいいのよ。本人が納得してる。
最初から99%鞄を作っていて、最後は帽子になったっていうのが大事。
それを作るつもりでやってたのに、帽子になったっていうのがね。
物作りとしては一番いい形なんじゃないかな。
鞄を作っていて鞄になるのもいいけど、最後は用途が変わってしまったので、最後は帽子ってことを発見したわけじゃん。
それで自分は大納得みたいな。
それを帽子って捉えられた自分が嬉しいみたいな。
その先を想像するのが楽しいっていう感覚です。

■自分だけの世界

町田
今、僕らは学校をやっていて、その中で大事かなって思うのが、
やったことを、その人達が自分達で意味をつける、価値をつけることかなって思っている。
まさしく、じゃないですか。それって。
その人が帽子と思えば、感じた瞬間にその人の世界では済む話。
古本さんがどうこう言う話じゃない。失礼かもしれないですけど。
古本さん
いや、本当にそう。
町田
その人が本当に満足して帰っていって。
古本さんはそこをあんまり言わないですよね。作っている最中とか。
古本さん
よく教えないって、言われる。
教えるけど、教えることが特にないっていうかね。
そんなもん自分で決めればいいじゃん。行き詰って聞いてくれれば教えるけど。
この色とこの色はどう?って言われても自分が綺麗だと思っているならば、それでいいんじゃないですか。って。(笑)
僕の鞄じゃないし。
それは無責任でもなんでもないでしょ。自分で決めりゃいいじゃん。
あくまで寄り添う。
町田
学校でも本当にそうですよね。俺の人生じゃないしっていうのと一緒ですよね。
でもそこまで突き放すから、その人達が自分達の世界を生きることができるのかもしれないし。
私たちがなんとかしてあげるっていうのは自分の世界で生きて行けない状態を作っている、ってだけなのかも。
古本さん
そこで適宜決めてあげるのは違うと思うよ。
町田
いろんな親と対峙しつつ、自分でもそうだなって感じるんですが、みんな親が子供の人生を決めたがる。
僕はそれがトラウマっていうか嫌なことだった。小学生のときになんでうちの親はこんなに何も言わないんだろうって。
貧しかったってのもあるんですけど。もうそれどころじゃなかったんですよね。
全部自分でやるしかなかったんですよね、弟もいるし。
なんでうちだけこんなで、不公平なんだろうって思ったんですよ。選択することが多すぎて、決めなきゃいけなくて。
結果的には今はよかったなって思いますけど。
今の子はすごい贅沢。席に座っていればいいよ、みたいな子も多いし。
古本さん
そうですよね。
町田
さっきの話と一緒ですよね、企画して100%だと思っていることにみんな満足している。
古本さん
そんな支配欲、よくないよ。一人の人格に対してね。
それは支配しようとしているってことに気づいたほうがいいよ。思い通りになんて絶対にならないよ。
あきらめたほうがいいよ。そんなことより自分の人生について考えたほうがいいよ。
最低限の補助だけしてあげといたらいいと思うよ。
町田
そうやって割り切ったほうが逆に行動できるんじゃないかなって思いますよね。
古本さん
そこで湧き上がる、よっしゃっていう熱、に火をつけてあげないと。
それはもっと不足した状態に出会える、焚き付けられないものが。
そんな時期に出会わないと生きる力が湧いてこないじゃないですか。
そこに触れることさえ難しいじゃない。なんとなくできちゃうから。

■口説くこと

古本さん
ところで僕、小学校の話とかしました?
町田
聞いてないです。
古本さん
小学校でワークショップをやった際の話。
かしめをとってくれってめっちゃ子どもたちがくるんですよ。
ある子が「それでもとってほしい」と言ってきた。だったら、とる理由を俺に説明してくれと。
それで俺が納得したらとろうと。
一生懸命考えるよね、俺をくどこうとするわけ。大事でしょ。
口説くことの連続じゃないですか。世の中でいえば。
ここで俺を痛いけどやらせようって思う気持ちにすればいいし、
もっと言ったら、くるっとこっちにまわしたらいいんじゃない、みたいな解決の方法もあるわけ。
とらなきゃいけないかしめが、とっちゃいけないかしめに変わるの、その人の中で。
この価値の転換!これがいいなって思った。
町田
それは小学生と対峙してわかったことですか?
古本さん
わかったこと。
俺、断ってもいいなって思って。こんなの、ただのサービスだなって。
町田
しかも断ることのほうがより高い価値かもしれないですもんね。
古本さん
ちゃんと自分の人格をぶつける。自分も生身の人間なんだって。
町田
それは面白いですね、すごく。
古本さん
説明じみたものでなく、もので感じる。やっぱり物のもつ力はいいなって思う。
町田
言葉でも言えるけど、物を見せられちゃうと誰もなにも言えない、というか。
僕はその概念がすごく面白いな。と感じます。
古本さん
これが本当に授業になったらいいなって思う。
全部学校でやればいい。ランドセル作っていいよね。
入学のときに親子で作ればいい。ああだこうだ言って。
6年間こうやって直しながら使うんだよ。卒業するときは全部とって分解してかばんにするんだよ。で好きだったあの子の革も使っちゃおうみたいな。
こんなランドセルが当たり前になったら面白い。
町田
それを交換したりして。
古本さん
そう!
町田
超夢があるじゃないですか。
古本さん
そうしたらランドセルは鞄となって終わる。消化されるわけ。
多感な12歳のころ、女の子はそういうのを使いたくないっていうかもしれない。
そのストーリーのある革はおばあちゃんが喜んで使う。
その革にはストーリーがある。あの子が6年間背負った鞄の革なんだって思ったら、そのご家族の誰かがきっとよろこんで使うはず。
たんすの肥やしになるぐらいだったら、そっちのほうがよっぽどいいと思う。主体的だよね?違うよ、みんな。それがまずいい。
町田
強烈じゃないですか。小学校に入る前に、
これから義務教育で習う100点の考え方が変わる。

■最後に

古本さん
でもこうやって繰り返し、3回目か今回、ありがたいですよ、本当に。
町田
僕も本当にこうして来て頂けるだけでも、ありがたいです。
古本さん
じわりじわり広がると思うんですけどね。
町田
ちょっとずつですよね。
明るく生きるための本ってあるけど、それを読むよりこのワークショップをやったほうがいいなって思う。
家もこれくらいの感覚で作れたら面白い。
古本さん
家も手間をかける時代じゃないですよね。
町田
それ、思います。都内でも空き屋が出てるじゃないですか。となると家という人生で一番高い買い物の概念も変わるかもしれない。
古本さん
僕はこれだけ全国回ってるんで、借りている家に帰っていない。引き払おうかな…
前進的なホームレスになろうかなって思って。
町田
それもすごいな。けど、そんな人、います?
古本さん
いない!いないけど、これを即断即決で、それはなしでしょって言うのも、僕は違うと思う。これは価値があると思う。
町田
むしろ、そうして欲しいなって思ってる。
ジプシーじゃないですけど、動いて生きていくっていうのはいいな。
古本さん
これから、このワークショップがどう転がっていくかわからないけど、面白くなってきたなぁって。
1回、1回のツアーも長いし。どうなっていくのかな。
町田
いや、面白いです。
いろんなものが変わっていく原動力になりそうですよね。
また話は戻りますけど、家の買い方は変わるなって思っていて。
今でも5000万円、6000万円も家を売り、ニヤニヤしている人たちがいっぱいいるわけじゃないですか。
そんなニヤニヤを知りながら買っていく人がいるわけで・・
だから、みんな好きなんだな、家を買うのが。っと思って。
古本さん
それこそテンプレートなんだよね。それを使わないと自分が疎外感を感じちゃう。
っていう風に脳がプログラムされちゃっている。
古本さん
脳と言えば、この間、水戸で80歳のおばあちゃんが作っていった。まぁ、できたんだよ、見事にね。
すごい楽しいと思った。そっちも道があるよね。
すごく楽しかったっと言って帰っていくの。
今のご年配の方って、使いもしない英語教室とか行っているらしいよ。時間とお金があるので。
やたらと習い事をやって、めっちゃ続いているらしいよ、それが。じゃあこっちのほうがいいじゃんって思うよ。
目的は脳の活性化のために行くらしい。
古本さん
それに誰かと関わることが嬉しいんだと思う。そっちもかしめますよ。人間同士のね。
コミュニケーションツールだからね。
町田
かしめるってどうやって漢字で書くんですか?楔とはまた違う?
一本打つことでつながりができる。意味ができる。
僕は古本さんと初めてお会いしたその翌週にはワークショップを開催しましたよね。
この人となんかしたいなって思ったときは、とにかく2回目を作る必要があるなと思っていて。
そうしないと、いつかやりましょう、飲みに行きましょうで終わっちゃうから。
古本さん
だから、僕は紹介ってあてにしてないんですよね。
紹介なんかよりたまたまどっかで出会ったほうがよっぽど純粋だと思う。
だれかに紹介されてうまくいったことなんてほとんどない。
あ、いや紹介なんだよ、こうやってつながっているのは。
これはかばんからつながっているからいいんだよ。
なんだろう、うまくいかない紹介ってあるんだよ。
あ、やったことがない人がする、紹介!作ったことがない人が俺の活動だけみて、インフルエンサー紹介するよ、みたいな。(笑)
やったことがある方の紹介だったら全然いいですよ。だってやったことある人の紹介だから、体感で伝わっているはずだから。それはもっと広がる、未来ある紹介なんだけど。
町田
確かにやらないとわからない。それこそ体感ですけどね。
古本さん
これがまた雑誌とかに載ると喜ぶやつもいるかもしれないけどね。
町田
受け手の技術、想像力の問題もあるなって気もしますけどね。
とにかく僕はこの「NPW」のバッグを見たときに一目惚れして、すぐさま、その投稿をした方に連絡してしまいました。
ふだんは気になっても、なかなかアクションは起こさなかったけど、このバッグを見たときはなんじゃこりゃって思った!
見た目でまずね。それぐらい僕からすればインパクトがあった。
100人に一人くらいは伝わればいいなって。1000人に一人でも、1億人いたら、10万人。10万人が持ったらすごいですよね。
古本さん
うん。
3回目の集合写真

いかがでしたか?
1時間程度の話でしたが、この「MobilExSchool」として大事な考え方、捉え方が多分に含まれていると思い、ほぼほぼノーカットで掲載させていただくことにしました。

古本さん、いつもありがとうございます!
そして今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2回目の集合写真

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老若男女がここでしか味わえない体験を通して、色々と変わりゆく時代を賢く明るく主観的に生きる力をつけるための学校です。

それは毎日が夏休みのような楽しい体験。

名前の由来は、

「mobile」=移動式

「ex」=体験

「school」=教室

ここで起きる全ての体験が学びです。
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