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うらめしや、幽霊の日

約 3 分

いよいよシーズン到来。シーズン到来をお知らせする幽霊の日。歴史コラム第38弾。

【今日は何の日】 「うらめしや、幽霊の日」

1825年、江戸の中村座で歌舞伎「東海道四谷怪談」が初演されました。
四代目鶴屋南北の「東海道四谷怪談」、通称「四谷怪談」は、夫の伊右衛門に毒殺された妻お岩が幽霊となった復讐を果たすという話です。

ほかに三遊亭圓朝の落語でも有名ですが、ほかにもいくつかのバリエーションが存在しています。「於岩稲荷由来書上」という各地に伝わる逸話などをおさめた調査報告書や「東海道四谷怪談」の原型といわれている「四谷雑談集」 などに伊右衛門とお岩は登場し、そこでは伊右衛門は妻を裏切りお岩は夫に復讐します。

おもしろいのは「於岩稲荷由来書上」。物語ではなく地域の伝承などを調査した報告書であるこちらは、「東海道四谷怪談」が上演された2年後に書かれており、鶴屋南北が自作プロモーションのために役人に賄賂を渡して書かせたものだという説をいう歴史家もいます。

お岩さんは伊右衛門に毒をもられて、顔半分が醜く腫れ上がり髪を搔きむしりながら悶え死にました。伊右衛門は不倫相手と結ばれますが、次々と伊右衛門を含めたその関係者たちが謎の死を遂げる…。人々はお岩の祟りだと噂しはじめます。
そこでお岩さんの怨霊を鎮めるためにお岩稲荷が建てられました。現在でも新宿区四谷と中央区新川に残っています。

ところで日本の伝統的な幽霊には足がありません。ぼくは実際に見たことはありませんが、なぜでしょう。諸外国、お隣の中国でも基本的には幽霊には足があります。実はその理由も歌舞伎「東海道四谷怪談」にあるのです。どのような演出をしたら観客に恐怖を与えることをできるか考えて導き出した答え、それが足のない幽霊でした。さらに当時の絵師も幽霊を描くときには足のない幽霊を描いていたことで、大衆のなかに日本独特の幽霊イメージがつくられてきたのです。

幽霊を見たことのあるひとは、足があったかなかったか、教えてください。
(日付は新暦)

【今日の名言】 “真実の愛は幽霊のようなものだ。誰もがそれについて話をするが、それを見た人はほとんどいない。”

フランスの貴族でモラリスト文学者のフランソワ・ド・ラ・ロシュフコーの言葉。
おもしろい名言。

【今日のことわざ】 “幽霊の正体見たり枯れ尾花”

意味は 「恐怖心や疑いの気持ちがあると、何でもないものまで恐ろしいものに見える」 ということ。
「尾花」はススキの穂。動き出した恐怖心は止まらない。

About The Author

ウルサイ株式会社,モバイルスクール歴使家Kentaro Taga
「おもしろきこともなき世をおもしろく」と病床の幕末の志士が読みました。
看病していた尼が「すみなすものは心なりけり」と返しました。
ぼくはあなたにとってそんな尼のような人間になりたいと思っています。
すべては自分のこころしだい。

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