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「世界演劇の日」

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「世界演劇の日」

【今日は何の日】 「世界演劇の日」

1954年夏、国際演劇協会は国際的な演劇フェスティバルの先駆けである「シアター・オブ・ネイションズ」(Theatre of Nations=諸国民演劇祭)をパリのサラ・ベルナール劇場(現・パリ市民劇場)で開催し、以降、歌舞伎や京劇、ベルリナー・アンサンブルやモスクワ芸術座など、世界各国の演劇を紹介してきました。

1961年6月、ウィーンで行われた第9回国際演劇協会世界会議にて、国際演劇協会フィンランド支部代表者であったアルヴィ・キヴィマーの提案で「世界演劇の日」の制定が決まりました。翌1962年にパリで開幕したシアター・オブ・ネイションズの初日であった3月27日に「世界演劇の日」の第一回イベントが行われ、以降、毎年3月27日に関連行事が開催されています。

「世界の舞台人が舞台芸術への思いを共有する日を」という思いから制定された「世界演劇の日」を、世界の国々が舞台芸術を通して平和を願う日としています。この日の前後に開催される記念イベントの一つに世界の演劇人に向けたメッセージの発信があり、著名な演劇人が演劇や平和の文化をテーマとするメッセージを発表しているのです。

2017年の3月27日、ワールド・シアター・デイ・メッセージを発信したのはフランスの女優イザベル・ユペール。演説するステージでは、もちろん、ひとりですが、「私が演じたすべての登場人物たちと一緒」にいるという彼女。舞台が終われば登場人物も去ってしまうように思われますが、彼らは演じ手の中に密かに棲みつき、次に演じる役を助けたり、壊してやろうと待ちかまえているのです。

イザベルは「演劇はとても強く、戦争、検閲、資金不足などあらゆるものに耐え、生き抜きます。」と述べ、そのあと政治や世界情勢などについても触れています。国や人を統治する人間は、演劇がもたらす「思いもよらない利益」についてよく考えてほしいといいます。彼女にとって演劇とは、他者であり、対話であり、憎悪の不在。

演劇をはじめとする芸術文化は、平和であるからこそ豊穣があると考えることができますが、環境が劣悪な酷い苦境の中にあっても、人間の心の中には根底に自身を表現するためのパワーがあると思います。それは演劇であり、踊りであり、音楽のような表現活動の素であり、より良く生きるための生命力なのだと思います。

【今日の名言】 「さあ芝居の出番だ!」-ある年老いた昔気質の舞台監督-

女優イザベル・ユペールが印象に残っている舞台監督。彼は幕が上がる前に舞台袖にいて、引き締まった声で毎晩こう言っていたそうです。激動の時代だからこそ、国境や言葉を超えた人間の表現活動が持つ生命力とその影響力を信じています。苦難を乗り越えることができるかどうか。あなたの姿勢を見ている人は必ずいると思うのです。

About The Author

ウルサイ株式会社,モバイルスクール歴使家Kentaro Taga
「おもしろきこともなき世をおもしろく」と病床の幕末の志士が読みました。
看病していた尼が「すみなすものは心なりけり」と返しました。
ぼくはあなたにとってそんな尼のような人間になりたいと思っています。
すべては自分のこころしだい。

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